LOCATION:JAPANESE MODERN HOUSE(神戸)
PHOTOGRAPHER:YUKARI ISA
HAIR&MAKE:MAKIKO KADOTA
FLOWER:SATOSHI IIDA
私たちトリートの元に届いた1通のお手紙。中にはこう書いてありました。
“ 今年結婚38年を迎える両親にウェディングをプレゼントしたい。TREATのパンフレットを手に取った母が言った言葉が忘れられません。 「私も一度でいいから、本物のウェディングドレスを着たかったな」心から愛するタキシードとウェディングドレスを身に纏う体験を両親にプレゼントするお手伝いをしていただけませんか ”
お手紙を書いてくださった娘様と、ご両親様にお会いするべく、私たちは関西へ足を運びました。
娘様の想いをカタチにするべく私たちトリートにできること。それは、ご家族皆様の想いをカタチにすることだと考えました。
お会いした際、お父様の口からお話しいただいたことは
“ 38年前は、妻と僕の二人だけのウェディングでした。ですが今は、可愛い娘に恵まれ、大切な守りたい存在が増えました。僕たち家族みんなにとって特別なウェディングとなるようにしたいです。そして、家族の絆を紡いできた日本画を、写真の中に反映していただけないか。画家である僕の影響で、家族みんなにとって日本画は大切な存在。住む場所が離れても、僕たちが描いた絵が、家族を繋げてくれていると思えるのです ”
店頭に並ぶウェディングドレスを前に、お母様がお話くださいました。
“ まさか、こんなにも数多くあるウェディングドレスの中からお気に入りの1着を選ぶことができる日が来るなんて想像もしていませんでした。今、緊張でドキドキしています… 家族みんなに素敵だと思ってもらえるドレスを選びたいです ”
ご家族皆様の想いカタチにするべく、私たちが考えたストーリー。それは、日本画が繋ぐファミリーウェディングストーリーです。
まずは、お父様とお母様お二人のお姿を。何年経っても色褪せない普遍的な美しさを感じられる1枚をカタチにしました。ご結婚から38年、どんなことも手を取り合って乗り越えてこられたお二人だからこそ身に纏うことができるスタイル、それはクラシックで洗練されたウェディングスタイルでした。
そして、お父様がご自身のアイデンティティに欠かせないと語る日本画。お父様が描かれる日本画の世界観をカタチにするべく、撮影場所として選んだのは、モダンな日本家屋。家具や家屋が醸し出す重厚感のある和の世界の中に、色鮮やかな花々を取り入れて、華やかなファミリーストーリーが完成しました。
38年間共に歩んだお父様とお母様が創るお二人らしさと、娘様も一緒に創りだすファミリーの世界観。それは美しく、この上ない幸福感に包まれるものでした。