学生時代にオートクチュールという海外の文化を学び、その文化に携わる事に強い憧れを持ちました。しかし、日本には全く浸透していない文化だった為、ブランドもアトリエも聞いたことがありませんでした。
当然、技術や知識も海外に出ないと得られないと諦めかけていた時、海外のオートクチュールブランドからドレスを買い付け、自社アトリエでメンテナンスをしているトリートを知りました。トリートに入社して技術や知識の習得はもちろん、多くの日本の方にオートクチュールという文化やそのドレスの価値を知って、体感していただきたいと思いトリートを選びました。

ショップアトリエの仕事ではお召しいただいた際のドレスのサイズ感だけではなく、当日の動作からお客様やドレスの負担を考慮し、今よりもっと美しくお召しいただく事は出来ないかという視点でドレスのサイズ確認を行います。
最近は、他のお打合せの中でもサイズ感についてご提案させていただくことも増えました。お客様のお体にぴったりなサイズ感でドレスを仕上げてお召しいただけた時、達成感と共にやりがいを感じます。
Grow up Atelier(教育担当)に就任してからは、コーディネーターやショップアトリエに必要な基礎知識・お直し技術について、社内研修の講師をしています。
受講後、成長している新卒メンバーや、ご案内で知識や技術を活かしているメンバーを見ると、私も嬉しい気持ちになります。

「目の前のお客様、もしくはメンバーにとって何が最良なのか」
この考え方を一番大切にしています。
お客様のご要望をそのまま受けるのではなく、その先にあるお客様が本当に求めている事をヒアリングし、そこに近づけるために自分に何が出来るか、どうしたらお客様の求めている事に近づけられるのかを考えながらお仕事をするように心がけています。
お客様が求めている事は何か、今の私に出来ることは何か。今日出来なくても、明日は出来るように。お客様の求めているどんな事でも実現できるようになる為に、そして自分の中の選択肢を増やす為に、知識や技術をより高めていけるよう日々取り組んでいます。

好きな事を仕事にしたくて、デザイナーやパタンナー、縫製スタッフなど「服飾の技術職」に就くことに強い憧れがありました。
しかし募集そのものが少なく、書類や面接で落ちてばかりだった時は「服飾」や「技術職」を諦めて全く違う業界や職種に進もうか迷った時期がありました。
違う業界や職種を調べて、そこで何が出来るか考えましたが、高校から7年間学んできた事を活かせず、心から好きではない仕事をして、生きていく自分を想像することが出来ませんでした。
そんな就職活動の中で、自己分析を深めていくうちに「服飾の技術職」に就きたいのではなく、「自分の技術をもっと高めて、またその技術で人を幸せにしたい」という想いに気づきました

今感じている自分の好きな事・やりたい事について、深く考えてみてください。
そして、ぶれない軸や意志を見つけてみてください。
就職活動の中で壁にぶつかった時は、改めて自己分析をしてみて下さい。
この間とは違う考えの自分や、新しい自分の一面を発見することができたり、きっと何か変化があるはずです。
就職活動は会社に選んでもらう為の活動ではなく、自分がやりたい仕事・就きたい会社を探し、選ぶ為の活動です。
まずは自分主体で、何が自分にとって最良なのか、これでもか！というほど深く考えてみてください。
このページを見てくださった皆様に素敵な気づきがありますように。応援しております！